最終更新日:2021.10.26
執筆者:夫婦問題・離婚カウンセラー
及び 女性相談員 泉谷 美奈子

浮気調査を探偵に依頼しようか、、、
・探偵業界、なんだか怪しい気がする、
・ネット上にあふれている探偵や浮気調査の情報、どれが本当なのか分からない、
探偵に浮気調査の依頼をする魅力は、
「自分で調べるには限界のある情報や証拠を集めてくれること」です。
そこで、一体どんな方法で、どこまでの内容をつかんでくれるのか、と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。
このページの前半では、探偵が行う調査内容と、テクニックについて解説していきます。
後半では、探偵には依頼しないほうがいい浮気調査の方法と内容の例をみていきましょう。
いまだに違法な浮気調査をすすめてくる探偵も多くあるので、ご依頼主側にもある程度の知識が必要になります。
「目次」
①徒歩尾行の方法とテクニック
②バイクや車両尾行の方法とテクニック
③張り込み方法とテクニック
④聞き込み方法とテクニック
⑤撮影方法とテクニック
浮気調査の費用は、依頼内容や調査方法によって大きく左右される
①GPSだけの追跡調査
②盗聴器の設置
③別れさせ屋、別れさせ工作
④違法行為となるもの

探偵の調査方法は「探偵業法」に基づいて決められていることが特徴です。
探偵業の業務の適正化に関する法律の第二条によると、
「探偵業務」とは、 ・他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として ・面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い ・その調査の結果を当該依頼者に報告する |
とあります。
要するに、探偵が浮気調査の中でできる業務は具体的には、
「聞き込み」
「尾行」
「張り込み」の3つに限られます。
たったこれだけ?
と思われるかも知れませんが、たったこれだけの業務から、探偵は、言い逃れのできない証拠をつかみ、浮気相手の特定までも行います。
【参考サイト】
探偵業の業務の適正化に関する法律|警察庁HP

浮気調査を成功させるには、「張り込み」「尾行」「聞き込み」の技術がバランスよく必要になります。
このテクニックのバランスが崩れていたりする場合や、経験の浅い探偵が引き起こすリスクは大きく分けると、
「見落とし」
ターゲットが表れても気が付かない、
「誤認」
ターゲットではない人物を尾行してしまう、
「失尾」
尾行している途中に見失ってしまう、
「発覚」
一番最悪なパターンで、ターゲットにバレてしまう、
「決定的な証拠が撮れない、撮れてもピンボケ」
があげられます。
では、実際に探偵が浮気調査を成功させる方法とテクニックについて詳しく見ていきましょう。
【参考情報】

ターゲットが徒歩で移動する場合は、徒歩尾行になります。
混雑している場所、歩行者が多いなどの時は、3mくらいターゲットに接近し、尾行することがあります。
一方、歩行者が少ない場所では10m以上の距離を保って尾行していきます。
距離をあけすぎると見失ってしまう、近すぎるとバレてしまうため、この絶妙な距離感と判断力が、探偵のスキルを問われる部分になります。
途中、電車やバス、飛行機、タクシーを利用した場合は後続タクシーを拾って乗車し、機転を利かせて追いきらなければなりません。
また、ターゲットが警戒している場合など、突然、後ろを振り向くケースなどがあります。
このような場合は、自分の真後ろを確認するケースがほとんどであるので、ターゲットが予想していない方向から、さりげなく尾行する方法をとります。
徒歩尾行中も、要所要所で経過写真や動画を撮影し、追い切ります。
徒歩尾行の場合は、時には何時間も自分の足で尾行するので、テクニックだけでなく、集中力、機転さらには、体力勝負となることも少なくありません。

車両尾行の場合、バイクや調査車両、時には自転車も臨機応変に使用します。
気付かれないよう、見失わないように死角に入り込みつつ追尾し、交通ルールは守らなければならず、途中、経過写真や動画も撮影するため、かなりのテクニックと経験値が必要になります。
この方法は、訓練を積んで、探偵独特の車両尾行、運転のテクニックを身につける必要があるため、スキルの差が大きく現れる部分でもあります。
もちろん、地理についての知識もとても重要となります。

探偵が行う張り込み方法は、車両張りと立ち張り(点張り)に分かれます。
車の中で張り込みをする場合は、車を駐車していても問題のない場所や、不自然ではない場所、通報されない場所を限定して行わなければなりません。
また、車で張り込む際には、基本的には人が乗っていると思われないように、夏場でもエンジンを切る必要があります。
たいていの場合、運転席や助手席ではなく後部座席に座って張り込みを行いますが、道路の状況によってはエンジンをかけた状態で助手席に座り、待ち合わせしているかのようなシーンを演出することもあります。
立ち張り(点張り)では、絶対にバレないように、その場に溶け込み、不審者にならないように、炎天下でも、雨でも、トイレも我慢、目を離さず、数時間立ったままとなることも少なくありません。
張り込みの際に重要となるなのは、テクニックだけではなく、ターゲットがいつ、どこから出てくるか分からないので、相当な忍耐力と、長時間耐えることができる集中力が必要になります。

ターゲット本人に直接聞き込みをする「直調」や、関係者に聞き込みをする方法、電話で聞き込みを行う「電調」という方法があります。
聞き込みは、事前調査や浮気相手に関する情報を集める時に併用されることが多くあります。
ターゲット本人に接触する「直調」は難易度が高くリスクを伴うので、どうしても必要なとき以外にはあまり行いません。
費用を削減できるうえに時間の短縮にもなる「電調」が、探偵が最も多く行われる聞き込み方法となります。
聞き込みのテクニックは、相手から信用を得るための目線や声のトーン、身なりや立ち振舞いなど、あらゆるポイントが重要になります。
また、警戒されないように、相手の話し方や言葉を察知しながら情報収集しなければなりません。
聞き込みの際の成功率は、経験値とベテランの感がものを言います。

せっかく聞き込みで事前調査を行い、長時間の張り込み、徒歩尾行、車両尾行を成功させても、決定的な証拠を撮影できなかった、、、
・ブレブレ、ピンボケで顔が分からない、
・暗闇で真っ黒の映像、
このような残念な結果にならないためにも、撮影方法とテクニックは非常に重要となります。
・深夜などでもきちんと証拠の写真が抑えられるように、暗闇でもくっきり顔を撮影できる特殊なカメラ
・ピンホールレンズなどを使って、カバンの中から気付かれないように撮影できる機材
もちろん、それなりの特殊機材を使って撮影することは大切ですし、それが探偵へ浮気調査を依頼するメリットの一つでもあります。
しかし、立派な撮影機材をそろえることも、もちろん重要ですが、それらを使いこなす技術がなければ意味がありません。
どんな状況でも隠し撮りでき、きちんとした証拠を撮影することができる「経験値とテクニック」が何よりも大切です。
【参考情報】
浮気の証拠をつかむ!R&Iの撮影技術と調査力(動画あり)
浮気調査の費用は探偵の料金システム、依頼内容、調査方法によって大きく変わってきます。
「探偵の費用」は浮気調査の依頼を考えた時に、気になるところだと思いますので、一つ一つ見ていきましょう。
大きく分けると
「時間制」
「成功報酬制」
「パック料金制」の3つになりますが、どの料金システムを採用しているかによって費用が変わります。
長期戦となれば、「時間制」の探偵に依頼した場合、費用が高くなる可能性があります。
「成功報酬制」の場合、「成功」の意味の受け取り方の違いによるトラブルが多く見られます。
「パック料金制」の場合、どこまでが含まれるかが不明確で、最終的に膨大な追加料金を取られてしまった、などのトラブルがあるので注意が必要になります。
【参考情報】
浮気調査の料金相場をプラン別に徹底解説!
成功報酬料金プランで浮気調査の依頼は危ない?トラブルに巻き込まれないために
これは当たり前のことですが、
・一度でも不倫の証拠を入手すればそれで終了、
・複数回の証拠が必要なのか、
・不倫相手の素性の確認までを調べるのか、
こららの依頼内容により、浮気調査の費用が左右されます。
【参考情報】
浮気調査にかかる期間と平均日数はどれくらい?
・せっかく不倫相手と接触したのに見失った、
・浮気現場までたどり着けたのに、証拠の写真をとることができなかった、
このように失敗を犯し、言い訳され、何度も浮気調査のやり直しを提案された、といった場合には新たな費用が加算されることになる可能性があります。
浮気調査の内容は同じでも、探偵のスキルによって費用に大きな差が生じます。
また、
・浮気調査でGPS追跡を駆使する、
・事前調査で成功率を上げる方法を取り入る、
このようなケースも費用を変動させる要因となるでしょう。
【参考情報】
決して安いとは言えない費用を払って浮気調査をされたご依頼者は、最終的な結果を「報告書」という形で受け取ることになります。
この報告書は、離婚裁判や調停でも不貞行為の証拠として採用されるほど証拠能力が高いものです。
その報告書に「ミス」がある、相手側に「不備を指摘されるポイントが多数」といった場合、いかがでしょう?
報告書はその探偵が行った浮気調査の集大成とも言えるほどで、クオリティが反映されます。
浮気調査を依頼される前に、報告書のサンプルを見せてくれる探偵を選ぶ方法も信頼できるかどうかの一つの要素になるかと思います。
【参考情報】
浮気調査の報告書について「分かりやすい、使いやすい報告書は?」

ここまでは、ベテランの探偵による浮気調査の方法とテクニックや、探偵に浮気調査を依頼したときの費用などについて解説してきました。
最後に「探偵には依頼しないほうがいい浮気調査の内容例」をみていきましょう。
日本全国には多数の探偵が存在しますが、なかには違法な提案をしてくる業者もいるため、提案された内容によっては注意が必要になることもあります。
GPSによる浮気調査は、ターゲットの行動パターンを把握するための補足的な方法、としておいたほうが無難です。
例えば、
・ターゲットの行動範囲などの情報をつかむため、
・尾行時に見失ったときの保険として、
このように利用するには効果が期待できます。
しかし、GPSの位置情報の記録は決定的な浮気の証拠にはなりません。
そのため、尾行や張り込みをせず、GPSだけでの浮気調査でも十分だとすすめてくる探偵には注意が必要です。
盗聴器を、自宅や自家用車に依頼者が設置することは合法です。
しかし、本人の許可なく、ターゲットの別居中の自宅や会社などに盗聴器を仕掛けることは、たとえ配偶者であっても、違法行為である不法侵入となります。
また、音声である程度の証拠がとれたとしても、言い逃れされてしまったり、浮気の証拠として認められないことが多いでしょう。
このように、盗聴器の設置を執拗にすすめてくる探偵にも注意してください。
「別れさせ工作」などをすすめてくる、俗にいう「別れさせ屋」にも注意が必要です。
先にも解説した通り、探偵が行うことができる浮気調査の内容と方法は、尾行、張り込み、聞き込みの3つだけです。
ネットなどでよく目にする、別れさせ工作、復縁工作に魅力を感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかし、これは探偵業法で違法調査とされており、あなたがトラブルに巻き込まれる可能性があります。
どうしても別れさせたい、手っ取り早く復縁したいからと思っていても、このような工作をすすめてくる探偵とは、トラブルに発展しやすいため、絶対に依頼するのは止めておきましょう。
【参考サイト】
東京都調査業協会|《探偵ニュース》別れさせ屋について
探偵は、「探偵業法」という法律に基づき、浮気の証拠を立証するためという正当な理由、合法な手段の範囲内で調査を勧めていく、ということは、おわかりいただけたかと思います。
しかし、違法な浮気調査の方法をすすめてくる業者も多くあるので、ご依頼主側にも知識が必要になります。
・持ち主の許可なく、GPS装置を用いた追跡調査、
・ナンバープレート、電話番号、携帯電話番号からの個人の特定、
・盗聴器を無許可で仕掛ける、
・オートロックのマンションなどの敷地内、エントランスの中に入る、
・犯歴・戸籍謄本・住民票の入手など、
これらはすべて違法行為にあたります。
きちんとした探偵は、違法行為を把握し、合法な方法だけで的確な証拠を収集します。
違法行為によって入手した証拠は、離婚裁判や調停での効力がなくなってしまうので、このような方法で浮気調査を進めていく探偵には気を付けるべきでしょう。
【参考情報】
探偵の調査はどこまでが合法?違法な行為はどこから?
自分で浮気調査をしたいと考えている方も犯罪者になりかねない!
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